SCOOVO試行錯誤
1週間3DプリンタのSCOOVOを使いました。
当初にくらべ、かなり安定動作をしてきています。
安定動作のためのノウハウを記録したいと思います。
<フィラメントの詰まり防止策案1>
まず、新品のフィラメントは、先端が曲がっています。

白いフィラメントの例です。
先端から3cmくらいのところで曲がっています。
このまま3Dプリンタにセットすると、詰まる可能が高いです。
(たぶんSCOOVOが届いてすぐに詰まった原因ではないかと推測します)
発生確率は、50%です。(2本実験して1本詰まっています。母数が少ないので、継続検証ですね)
詰まりそうな原因は、なるべくさけてセットしたいと思います。
<フィラメントの詰まり防止策案2>
今までの実験で、フィラメントの色を変える時(フィラメント交換時)に詰まりやすいことが実証できています。

ホットエンド(ノズル)を200度に温めてフィラメントの送り機構を逆回転(上側に送る)と、詰まりやすいです。
200度にホットエンドを温めた後、ちょっと時間をおいて、フィラメントの送り機構を正回転(下側に送る)させ、溶けたフィラメントを数センチ出してから、フィラメントの送り機構を逆回転(上側に送る)させ、フィラメントを手で引き抜くと、失敗しません。
「急がば回れ」フィラメントの取り替えを急がずに、上記の方法でやれば、フィラメント詰まりの原因を作らずに、快適な3Dプリントが実現できます。
以下、0.1mm積層ピッチ造形の為の実験記録です。
<テーブルに貼るテープの検討>
3Mの青いテープ幅がせまく、7回に分けて重ね貼りしています。
ちょっと面倒なので、手持ちの幅がひろいテープで実験してみました。

こちらは、養生テープです。
剥がれやすいので、テーブルからは剥がしやすいです。
しかしながら、表面がつるつるなので、溶けたフィラメントが張り付きにくい感じです。
これは、ダメです。
次に、裏返して実験してみました。
養生テープの糊の面をノズル側にして貼ってみました。

ちょっともっこりしています。
3Dプリント開始です。
0.1mm積層ピッチでもきれいに行けています。
なにしろ、0.1mmでも溶けたフィラメントがテーブルにしっかり食いついています。
これはいいと思いました。

しばらくすると、造形物が曲がっていることに気がつきました。
これは、ダメです。
テープがもっこりしていると、テーブル側の水平が保たれず、NGなのです。
紙でも実験してみました。
折り紙が手元にあったので、テーブルに固定してみました。
SCOOVOのテーブルの大きさと折り紙は、大きさ的には、バッチリ合います。

折り紙を貼って、3Dプリント中です。
0.1mm積層ピッチでもきれいに行けています。
食い込みも良く、良好な感じです。

ですが、造形物が曲がって来てしまいました。
折り紙の四隅をテープで固定しただけなので、折り紙全体がしっかりテーブルに固定されていないためです。
テーブル側の水平が保たれないと、3Dプリントには、向かないのです。
<考察>
今までの実験で、3Dプリンタの造形に使うテーブルに貼るものは、全面のりがついている必要があることが分かりました。
そこで、0.1mm積層ピッチができる幅が広いテープを探して実験してみました。

こちらは、紙のクラフトテープです。
段ボールに貼る紙で出来たテープです。
表面がつるつるなので、食い込みが悪く、0.1mm積層ピッチでの造形は、NGでした。
うーん。
なかなか良いものがありません。
今までの実験で、0.1mm積層ピッチで、溶けたフィラメントの食いつきが良いのは、養生テープの裏面(糊側)と紙です。
つまり、紙のテープならいいのです。
残念ながら手元には、3M社の幅が狭いテープしかありません。
とりあえず、この3M社のテープを使うことにします。
このテープの問題点は、下記の通りです。
1)手間が掛かること
幅が狭いので、7回に分けてテーブルに張る必要があります。
2)0.1mm積層ピッチでは、多少食いつきが悪いこと
本件は、テーブルとノズルの調整で、かなり防止できることが実験で確認できています。

溶けたフィラメントの食い付きの様子。
そこでこのテープを使う上での改善案を示します。
今までは、1回造形毎にテープを張り替えていました。
(強力に造形物がテープに張り付いていると、この方法しかありません)
造形毎にテープを張り替えるのは、厄介です。
でも、簡単に剥がれる造形物もあります。
この場合は、未使用の造形エリアに造形物をプリントすれば良いことに気が付きました。
僕の場合、電子工作や模型用の部品を作ることが多いので、一つの造形物が小さいものばかりです。
たぶん3cm四方以内に入っていると思います。

そんな場合は、このように、造形エリアを分けてプリントすることで、テープを張り替えることなく、4回プリントできます。
2cm四方以内の造形物も多く、そんな場合は、9個(9回プリント)くらいテープを交換しなくてもプリントできることが実験で分かっています。
<考察>
テーブルに貼るテープは、紙テープが一番良さそうです。
SCOOVOに付属されている純正テープ(3M製)しか紙テープは、試していませんが、今のところ、こちらが一番良さそうです。
当初にくらべ、かなり安定動作をしてきています。
安定動作のためのノウハウを記録したいと思います。
<フィラメントの詰まり防止策案1>
まず、新品のフィラメントは、先端が曲がっています。

白いフィラメントの例です。
先端から3cmくらいのところで曲がっています。
このまま3Dプリンタにセットすると、詰まる可能が高いです。
(たぶんSCOOVOが届いてすぐに詰まった原因ではないかと推測します)
発生確率は、50%です。(2本実験して1本詰まっています。母数が少ないので、継続検証ですね)
詰まりそうな原因は、なるべくさけてセットしたいと思います。
<フィラメントの詰まり防止策案2>
今までの実験で、フィラメントの色を変える時(フィラメント交換時)に詰まりやすいことが実証できています。

ホットエンド(ノズル)を200度に温めてフィラメントの送り機構を逆回転(上側に送る)と、詰まりやすいです。
200度にホットエンドを温めた後、ちょっと時間をおいて、フィラメントの送り機構を正回転(下側に送る)させ、溶けたフィラメントを数センチ出してから、フィラメントの送り機構を逆回転(上側に送る)させ、フィラメントを手で引き抜くと、失敗しません。
「急がば回れ」フィラメントの取り替えを急がずに、上記の方法でやれば、フィラメント詰まりの原因を作らずに、快適な3Dプリントが実現できます。
以下、0.1mm積層ピッチ造形の為の実験記録です。
<テーブルに貼るテープの検討>
3Mの青いテープ幅がせまく、7回に分けて重ね貼りしています。
ちょっと面倒なので、手持ちの幅がひろいテープで実験してみました。

こちらは、養生テープです。
剥がれやすいので、テーブルからは剥がしやすいです。
しかしながら、表面がつるつるなので、溶けたフィラメントが張り付きにくい感じです。
これは、ダメです。
次に、裏返して実験してみました。
養生テープの糊の面をノズル側にして貼ってみました。

ちょっともっこりしています。
3Dプリント開始です。
0.1mm積層ピッチでもきれいに行けています。
なにしろ、0.1mmでも溶けたフィラメントがテーブルにしっかり食いついています。
これはいいと思いました。

しばらくすると、造形物が曲がっていることに気がつきました。
これは、ダメです。
テープがもっこりしていると、テーブル側の水平が保たれず、NGなのです。
紙でも実験してみました。
折り紙が手元にあったので、テーブルに固定してみました。
SCOOVOのテーブルの大きさと折り紙は、大きさ的には、バッチリ合います。

折り紙を貼って、3Dプリント中です。
0.1mm積層ピッチでもきれいに行けています。
食い込みも良く、良好な感じです。

ですが、造形物が曲がって来てしまいました。
折り紙の四隅をテープで固定しただけなので、折り紙全体がしっかりテーブルに固定されていないためです。
テーブル側の水平が保たれないと、3Dプリントには、向かないのです。
<考察>
今までの実験で、3Dプリンタの造形に使うテーブルに貼るものは、全面のりがついている必要があることが分かりました。
そこで、0.1mm積層ピッチができる幅が広いテープを探して実験してみました。

こちらは、紙のクラフトテープです。
段ボールに貼る紙で出来たテープです。
表面がつるつるなので、食い込みが悪く、0.1mm積層ピッチでの造形は、NGでした。
うーん。
なかなか良いものがありません。
今までの実験で、0.1mm積層ピッチで、溶けたフィラメントの食いつきが良いのは、養生テープの裏面(糊側)と紙です。
つまり、紙のテープならいいのです。
残念ながら手元には、3M社の幅が狭いテープしかありません。
とりあえず、この3M社のテープを使うことにします。
このテープの問題点は、下記の通りです。
1)手間が掛かること
幅が狭いので、7回に分けてテーブルに張る必要があります。
2)0.1mm積層ピッチでは、多少食いつきが悪いこと
本件は、テーブルとノズルの調整で、かなり防止できることが実験で確認できています。

溶けたフィラメントの食い付きの様子。
そこでこのテープを使う上での改善案を示します。
今までは、1回造形毎にテープを張り替えていました。
(強力に造形物がテープに張り付いていると、この方法しかありません)
造形毎にテープを張り替えるのは、厄介です。
でも、簡単に剥がれる造形物もあります。
この場合は、未使用の造形エリアに造形物をプリントすれば良いことに気が付きました。
僕の場合、電子工作や模型用の部品を作ることが多いので、一つの造形物が小さいものばかりです。
たぶん3cm四方以内に入っていると思います。

そんな場合は、このように、造形エリアを分けてプリントすることで、テープを張り替えることなく、4回プリントできます。
2cm四方以内の造形物も多く、そんな場合は、9個(9回プリント)くらいテープを交換しなくてもプリントできることが実験で分かっています。
<考察>
テーブルに貼るテープは、紙テープが一番良さそうです。
SCOOVOに付属されている純正テープ(3M製)しか紙テープは、試していませんが、今のところ、こちらが一番良さそうです。
コメント
Re: タイトルなし
>
> 思い切って日東の両面テープを貼ると
> 強力に固着しますよ。
>
> わずかに厚みがあるのでテーブルとノズルの距離を微調整する必要がありますけどね。
>
> 私のページでも剥がれ対策はいろいろ公開してるので、よかったら見てみて下さい。
貴重な情報、ありがとうございます。
いろいろ試させて頂きます。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
2013-08-30 02:38 東山雅延 URL 編集
Re: タイトルなし
>
> マステですが、私は国内で入手可能な3Mのマスキングテープを使っています。安いしよいですよ。ご参考まで。
> http://rdavinch.blogspot.jp/2013/02/blue-painter-tape.html
> (ブルーテープの上に重ねばりすると剥がれやすくなって造形物が歪むので、直接貼るのがおすすめです)
貴重な情報、ありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
2013-08-30 02:35 東山雅延 URL 編集
思い切って日東の両面テープを貼ると
強力に固着しますよ。
わずかに厚みがあるのでテーブルとノズルの距離を微調整する必要がありますけどね。
私のページでも剥がれ対策はいろいろ公開してるので、よかったら見てみて下さい。
2013-08-26 13:21 ばーちゃわーるど URL 編集
マステですが、私は国内で入手可能な3Mのマスキングテープを使っています。安いしよいですよ。ご参考まで。
http://rdavinch.blogspot.jp/2013/02/blue-painter-tape.html
(ブルーテープの上に重ねばりすると剥がれやすくなって造形物が歪むので、直接貼るのがおすすめです)
2013-08-25 18:27 Taizo A. URL 編集